ダーツ
だーつ / dart
平面的な布を体の丸みに沿わせ、立体的なシルエットにするための技法。 布の一部を三角形のように縫い込むことで、胸やウエストなどの形に自然にフィットさせます。
もう少し詳しく
布はそのままでは平面ですが、人の体には胸や腰、ウエストなどに丸みがあります。 ダーツは、余分な布を先端に向かって細く縫い込むことで、平らな布を体に沿う立体的な形へ変える技法です。
型紙では、2本の線が先端でつながった、細長い三角形のような形で示されます。 布を中表に折り、左右の印を合わせて、幅の広い側から先端に向かって縫うのが基本です。
初心者向けの洋服作りでよく登場するのは、胸の丸みに合わせる 胸ダーツと、ウエストまわりの余分な分量を調整する ウエストダーツです。 入る位置や形は違っても、基本的な縫い方はどのダーツもほとんど変わりません。
図:ダーツの印を合わせて折り、先端に向かって縫うまでの流れ
ダーツの主な種類
胸ダーツ
胸の丸みに沿わせるために入れるダーツです。 脇や肩、衿ぐりなどから、胸の高い位置に向かって入れられます。
ウエストダーツ
ウエストまわりの余分な分量を縫い込み、腰やヒップへ自然につなげるためのダーツです。 スカート、パンツ、ワンピースなどによく使われます。
肩ダーツ
肩から胸の方向へ向かって入れるダーツです。 肩や胸まわりを立体的に整える役割があります。
プロの現場ではこう扱う
初心者がダーツでつまずきやすいのは、先端がえくぼのようにへこんでしまったり、 左右のダーツの位置や形がそろわなかったりすることです。
ダーツの先端で返し縫いをすると、その部分に厚みが出て、 表側から見たときに先端がへこんだり、ツンと尖ったりする原因になります。
ダーツの先端では返し縫いをしません。
幅の広い側から先端に向かって縫い、先端まできたら上糸と下糸を長めに残して切ります。 残した2本の糸は、縫い目がほどけないように手で結んで処理しましょう。
先端に近づいたら縫い線を急に曲げず、折り山へ向かってなだらかに縫うのも、 えくぼのようなへこみを防ぐポイントです。
左右にダーツがある場合は、先端の位置と縫い始めの位置を正確に写すことが大切です。 縫い終わった左右のパーツを重ね、ダーツの長さや先端の位置がそろっているか確認すると、 左右差を防ぎやすくなります。
縫い終わったダーツは、作り方の指示に沿った方向へ倒してアイロンをかけます。 胸まわりなどの丸みが必要な部分は、平らに押しつぶさず、 仕上げ馬などを使って立体感を残すときれいに仕上がります。
ダーツが使われる主なアイテム
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ブラウス・ワンピース
胸ダーツを入れることで、胸の丸みに沿った立体的なシルエットを作ります。 -
スカート
ウエストダーツで余分な分量を調整し、ウエストから腰まわりを自然につなげます。 -
パンツ
ウエストや後ろ身頃にダーツを入れ、腰やヒップの丸みにフィットさせます。
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