今回は後ろ身頃にたっぷりギャザーが入ったブラウスの作り方をご紹介します。
脇線を少し前側にななめにしているので、後ろ身頃だけ違う生地を使うと、正面から見た時に別の生地ががちらっと見えてかわいいです。
後ろはヨーク切り替えになっていて、身頃にはたっぷりギャザーが入っています。
袖は無いですが、肩幅を大きめに設定しているので、着用すると肩に少しかかるフレンチスリーブのようなります。
↓着用画像はコチラ↓
暑い季節は1枚で。少し寒くなってきたら上にカーディガンなどを羽織ってもかわいいと思います。
袖がないので上着を着ても袖周りがもたつきにくいです。
パターン(型紙)は無料で配布しております。
ぜひ作ってみてください。
わからない箇所がありましたら、作り方の動画も作成しておりますので、合わせてご覧下さい。
完成サイズ
サイズ | 総丈 | 身幅 |
80 | 34cm | 29cm |
90 | 37cm | 31cm |
100 | 40cm | 33cm |
110 | 43cm | 35cm |
120 | 47cm | 37cm |
多少の誤差はご了承ください。
材料
必要な材料は下記になります。
生地のサイズはは下記の表をご覧ください。
洋服のサイズ | 生地の長さ(幅110cmの場合) | 4コールゴム |
80 | 60cm | 16.5cm |
90 | 60cm | 17cm |
100 | 70cm | 18cm |
110 | 110cm | 18.5cm |
120 | 120cm | 19cm |
4コールゴムは後ろ襟ぐりに使います。
必要な道具
- ミシン
- ロックミシン(ジグザグミシンでも可)
- 裁断バサミ
- アイロン
- ゴム通し(紐通し)
- マチ針
パターン(型紙)
パターン(型紙)はKOTOBUKIsewingパターンショップで無料配布しております。
ダウンロードしたパターンは100%でA4サイズで用紙サイズに合わせて印刷してください。
※特に記載がない縫い代は全て1㎝です。
作った作品をSNSに投稿する場合は、#コトブキメイド でタグ付けしてくれたらうれしいです!
作り方
パターン(型紙)の準備
パターン(型紙)は外側の線でカットして、同じアルファベット同士で繋ぎ合わせて、のりで貼ります。
前身頃と後ろヨークも同様に外側の線でカットして、同じアルファベット同士で繋ぎ合わせて、のりで貼ります。
パターンはありませんが、バイアス布(テープ)が必要です。
80・90サイズ:3cm✖️30cmを3枚
100サイズ以上:3cm✖️40cmを3枚
※裁断の項目で詳細を解説します。
難しい場合は、作り方動画の01:53をご覧ください
裁断
今回は、前と後ろで生地を変えて作成します。
下記の写真のように生地とパターン(型紙)を配置して裁断していきます。
写真の矢印↓の部分が「わ」になるように中表にして折っております。
下記の写真の◯の部分で、バイアステープを裁断します。
80・90サイズ:3cm✖️30cmを3枚
100サイズ以上:3cm✖️40cmを3枚
バイアス布(テープ)は襟ぐりとアームホールの始末に使うので3枚必要です。
裁断が終わったら、ヨークと後身頃にノッチ(合印)を入れていきます。
ノッチ(合印)は、縫う時の目印となるしるしです。
ハサミの2.3mmの切れ込みを入れても良いですし、チャコペンを使っても大丈夫です。
やりやすい方でやりましょう。
私が、ハサミを使うのはチャコペンだと生地同士の摩擦で色が消えてしまう事がある為です。
身頃と縫い合わせる部分にもノッチ(合印)を入れておきます。
※写真の赤い○の部分です。
難しい場合は、作り方動画の02:36をご覧ください
後身頃を作る
後ろヨークを作る
後ろヨークの襟ぐりの端にロックミシンかジグザグミシンをかけます。
襟ぐりの端から1.5cmの部分で、裏側を上にするように折っていきます。
しっかりアイロンをかけたら、端から1cmの部分にステッチをかけていきます。
ステッチをかけた部分に、4コールゴムを通します。
ゴムの端が生地の端まできたら、動かないようにピンで止めます。
両端共にピンで止めてください。
下記の写真のように、後ろヨークにゴムを通したら完成です。
難しい場合は、作り方動画の03:44をご覧ください
後身頃にギャザーを寄せる
後身頃の上端のノッチからノッチまでギャザー寄せの粗ミシンをかけます。
1本目は、上端から5mmの位置に、2本目は8mmの位置に粗ミシンをかけます。
粗ミシンの縫い始めと終わりは糸を長めに出しておいてください。
また、ミシン針目のピッチ(間隔)も荒くしておいてください。
ギャザー寄せの粗ミシンをかけたら、後ヨークと縫い合わせていきます。
まず、後ヨークの表側を上にして、後身頃を中表にして合わせます。
そして、中心とギャザー寄せのノッチ部分をピンで止めます。
ギャザー寄せの粗ミシンの糸を2本とも引っ張って、ギャザーを寄せます。
後身頃がヨークと同じ寸法になったら、ギャザーが均等になるように整えます。
ギャザーを入れたら、細かめにピン止めしてアイロンをかけていきます。
難しい場合は、作り方動画の05:15をご覧ください
後ろ身頃とヨークを縫う
上端から1cmの部分をミシンで縫います。
ミシンで縫ったら、ギャザー寄せのミシン糸を抜いていきます。
ギャザー寄せの粗ミシンの糸を取ったら、上端にロックミシンかジグザグミシンをかけます。
縫い代をヨーク側に倒して、アイロンをかけたら、切り替え部分から0.5cm上の部分にステッチをかけます。
この部分のステッチはお好みなので入れなくても大丈夫です。
これで後見頃が完成です。
難しい場合は、作り方動画の07:18をご覧ください
前身頃を作る
前身頃の表面を上にして、中心に折り目をつけたバイアス布(テープ)と合わせてピン止めしていきます。
襟ぐりのカーブに合わせて、バイアス布(テープ)を馴染ませてアイロンをかけていきます。
手で引っ張りながら、直線のバイアス布(テープ)をカーブにしていくイメージです。
ある程度カーブになったら、ピン止めして上端から8mmの部分にミシンをかけます。
少しバイアス布(テープ)が余ってしまいますが、シワにならないように気をつけて縫ってください。
下記の写真のように縫います。
前身頃の縫い代部分にハサミで切れ込みを入れます。
バイアス布(テープ)の縫い代に切れ込みを入れないように注意してください。
バイアス布(テープ)をアイロンを使って上側に倒していきます。
バイアス布(テープ)で縫い代の際の部分に合わせて、包んでアイロンをかけます。
両端の余分な部分をカットしていきます。
バイアス布(テープ)の余分な部分をカットします。
上端から8mmの位置で縫った糸が見える位置が目安です。
下記の写真のようにミシンの糸が見えていればOKです。
縫い代を見頃側に倒してアイロンをかけてピンで止めてください。
下記の写真のように、端から2mm身頃の生地が見えるようにアイロンをかけてください。
バイアス布(テープ)の際にステッチをかけて、再度アイロンをかけたら前身頃の完成です。
難しい場合は、作り方動画の08:18をご覧ください
前身頃と後ろ身頃を縫い合わせる
肩線を縫う
前身頃と後身頃の中表にして、肩線を合わせてピン止めして端から1cmの部分をミシンで縫います。
肩線の縫い代にロックミシンかジグザグミシンをかけます。
縫い代は後身頃側にアイロンを使って倒していきます。
肩線の縫い代が、襟ぐりでゴロゴロするので、ステッチをかけて止めておきます。
左右両方ミシンをかけてください。
これで肩線を縫う作業は完了です。
難しい場合は、作り方動画の12:15をご覧ください
アームホール(袖ぐり)の始末
方法は前身頃の襟ぐり部分と同様です。
脇線を縫う
前身頃と後見頃が中表になるように、ピンで止めて端から1cmの部分にミシンをかけます。
縫い代はロックミシンかジグザグミシンをかけます。
縫い代は後見頃側にアイロンを使って倒しておきます。
アームホールの縫い代がゴロゴロするので、後側に倒してステッチをかけます。
左右共ステッチをかけてください。
難しい場合は、作り方動画の13:50をご覧ください
裾:三つ折りステッチ
さぁ、最後の工程です。
裾部分を三つ折りにしてステッチをかけていきます。
まず、裾から1cmの部分をアイロンを使って折ります。
さらに1.5cmの部分を折っていきます。
1cm、1.5cmと裾を三つ折りにしたら、端から1.2cmの部分にステッチをかけていきます。
アイロンで整えたら完成です。
お疲れ様でした。
難しい場合は、作り方動画の14:47をご覧ください
まとめ
kotobukisewing(コトブキソーイング)は、職歴10年以上の現役パターンナーが子供服の作り方や型紙を提供しています。
他の洋服もぜひチェックしてみてください。
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